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内窓(二重窓・二重サッシ)リフォームの効果とは?メリット・デメリット、補助金についてもご紹介

2024.02.29

CATEGORY : コラム

近年耳にすることが多くなった「内窓」や「二重窓」「二重サッシ」というワード。なんとなく聞いたことがある方も多いかもしれませんが、実際どんなものなのか、どのような効果があるのか、設置するにはどんな工事が必要なのかなど、ご存知でしょうか?
今回は内窓について、申請できる補助金も含めて徹底解説します!

「内窓」ってなに?

内窓、または二重窓とは、既存の窓の内側にもう1枚別の窓を設置したもののこと。通常の窓よりも断熱性や防音性が高くなるほか、防犯面でも役立ちます。窓をもう1枚設置することでなぜ断熱性が上がるのか?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、それはこの後詳しくご説明させていただきます。

内窓で断熱性がアップする理由

昔はアルミサッシと単層ガラスが主流だった日本の家。この場合、冬は窓から約50%もの室内の温度が逃げ、夏は外気温の約75% が窓から伝わってくるということが分かっています。壁や屋根、床から伝わる外気よりも、サッシや窓から伝わる外気の方が圧倒的に割合が大きいのです。
最近では熱伝導率の低い樹脂サッシやペアガラスを導入する家が主流となっていますが、リフォームでサッシや窓ガラスを全て交換するのはなかなかハードルが高い工事。そもそもマンションではサッシの交換ができません。
そこで代わりとなるのが、樹脂製の内窓を設置すること。外側の窓と内側の窓の間に空気層ができ、室外の温度変化の影響を室内に伝えにくくしてくれます。内窓を設置することで、手軽に断熱性と気密性をアップさせることができるのです。
工事も簡単で、大体の工事が半日〜1日で完了します。

内窓のメリットは他にもたくさん

断熱・気密性が上がること以外にも、内窓のメリットはたくさんあります。

防音効果

ガラスは壁や屋根と比較すると、防音性が低い建材です。そのため、外からの音が入りやすく、室内の音も外に伝わりやすくなっています。
内窓を既存の窓枠ぴったりに設置することで、室内の気密性が上がります。気密性が上がることで、音の伝わりを減らすことも可能です。

防犯対策

空き巣が侵入する際、もっとも多い手口は窓ガラスを割って侵入する方法。そのため、2回ガラスを割る必要がある場所は避ける可能性が高くなります
ただし、単層ガラスの窓を2つ設置しただけでは十分な防犯対策とは言えません。防犯対策として内窓を設置するのであれば、防犯仕様のガラスを選択するのがおすすめです。

結露対策

結露は、暖かい空気が冷えるなどの室内温度の変化によって、室内温度の飽和水蒸気量を超えてしまうことにより発生します。そのため、室内外の温度差が大きく、室内の湿度が高い場合に発生しやすくなります。内窓を設置することで、大幅に結露を減らすことができます。

省エネ対策

断熱性・気密性が高まることで室内の冷暖房効率が上がり、省エネにつながります。結果的に光熱費削減にもつながるのは嬉しいポイントです。

内窓にはデメリットもある?

たくさんのメリットがある内窓ですが、もちろんデメリットもあります。どちらもしっかり理解したうえで、リフォームを検討しましょう。

掃除がしにくい

サッシ・窓が二重になるため、掃除も2倍に。窓と窓の間のガラス掃除、サッシの掃除などが手間になります。また、外側の既存窓の室内側に結露が発生した場合、掃除しにくいのが難点です。

窓の開け閉めが面倒

窓の掃除同様、開け閉めも2倍に。洗濯物を干す際や出入りすることが多い窓は、億劫に感じることもあります。

価格が高い

内窓を設置するのであれば、一部分のみ設置するだけではあまり意味がありません。家全体、少なくとも部屋全体のサッシに設置することで効果を発揮します。そのため、リフォームにはそれなりの費用がかかってしまいます。掃き出し窓などの大きなサイズの内窓で、約11万円〜が相場です。
しかしその後の快適性はもちろん、光熱費が削減されることの恩恵は大きいものです。さらに現在は内窓設置に活用できる補助金もありますので、非常にお得にリフォームすることができます。

内窓設置に使える補助金

内窓の設置に活用できる補助金は、「先進的窓リノベ事業」という名称のもの。内窓設置をはじめ、ガラス交換、外窓交換でも申請することができます。
上限は200万円/戸となっており、補助率はなんと1/2相当。今ならかなりお得にリフォームが可能です。
熱貫流率(Uw値)1.9以下等、建材トップランナー制度2030目標水準を超えるもの」など条件がありますので、プロに相談してしっかり基準を満たす工事をすることが大切です。

内窓に使用する窓にはどんな種類がある?

内窓に使う窓ガラスにも種類が多数あります。目的と効果を照らし合わせて、最適なものを選びましょう。

遮熱高断熱複層ガラス(Low-E)

ガラスの室外側を「遮熱高断熱特殊金属膜」というものでコーティングしたもの。この特殊金属膜によって、紫外線や日差しをカットし、結露を防ぎます。

高断熱複層ガラス(Low-E)

室内側のガラスを特殊金属膜でコーティングしたガラスです。太陽の熱を取り込みながら室内の温度を保ち、暖房効率を上げることに役立ちます。

複層ガラス(ペアガラス)

2枚のガラスの間に中空層を持たせたガラス。中空層にはアルゴンガスを封じ込めたり、真空状態にしたりすることで、通常のガラスよりも高い断熱効果を発揮します。

内窓はDIYでも設置できる?

最近ではホームセンターやECサイトなどでDIY製品として紹介されています。内窓をDIYで設置する場合、もちろん価格は安く抑えられますが、いくつか注意点も挙げられます。

正確な採寸が必要になる

内窓をDIYで設置するには、設置する場所の窓の寸法を正確に採寸する必要があります。採寸がとても重要であることは言うまでもなく、ここが少しでも狂ってしまうと設置できなくなってしまうので注意が必要です。採寸箇所は、「横幅」「縦幅」「有効寸法」の3つです。

5つの部材が必要になる

内窓は「縦枠」「下枠」「上枠」「外障子」「内障子」の5つの部材から構成されており、これらを正確に設置する必要があります。採寸に間違いがあった場合は設置することはできません。
また、内窓を設置するための窓枠幅が足りないケースもあります。その場合は「ふかし枠」と呼ばれる枠を追加する作業が必要です。かなり難しい作業になりますので、この場合はプロに依頼することをおすすめします。

価格面を考慮しDIYを希望する方も多い内窓リフォームですが、採寸を間違えると水の泡になってしまいます。ガラスの種類も含めて最初からプロに相談し、工事を依頼することをおすすめします。現在はお得にリフォームができる補助金もありますので、上手に活用しましょう。また、内窓のメリットはもちろん、デメリットもしっかり理解したうえで設置を検討してください。

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