2025.03.27
CATEGORY : コラム
「家をもっと快適にしたい」「中古住宅を購入して理想の住まいをつくりたい」と考えたとき、よく耳にするのが「リフォーム」と「リノベーション」という言葉です。どちらも住まいを改善するための工事ですが、その意味や目的には違いがあります。本記事では、リフォームとリノベーションの違いについて詳しく解説し、それぞれのメリット・デメリット、費用相場、どんな人に向いているのかを紹介します。住まいの改善を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
リフォームとリノベーションの違いを簡単に説明すると、リフォームは「現状回復」、リノベーションは「機能向上」といえます。
リフォームは、経年劣化した部分を新しくし、もとの状態に戻す工事を指します。たとえば、古くなったキッチンや浴室を新しい設備に交換したり、壁紙や床を張り替えたりすることがリフォームにあたります。見た目を美しくし、住み心地を改善することが目的です。
一方、リノベーションは家の構造を活かしつつ間取りや設備を大きく変更し、新たな価値を加える工事を指します。たとえば、壁を取り払って広々としたリビングにしたり、和室を洋室に変更したりすることがリノベーションの一例です。家全体の使い勝手やデザインを向上させ、暮らしに合わせた空間を作ることが目的となります。
リフォームの最大のメリットは、比較的短期間かつ低コストで工事を行えることです。特に、壁紙の張り替えや水廻りの設備交換などの部分的なリフォームであれば、工期は数日から1週間程度で完了することもあります。
また、リフォームは必要最低限の工事で済むため、住みながらでも施工が可能な場合が多いです。キッチンやトイレの交換であれば数日間使えなくなる程度で、大きな負担なく進めることができます。
しかし、リフォームにはデメリットもあります。リフォームは基本的に「現状回復」が目的のため、家の根本的な問題(断熱性や耐震性の向上など)を改善することは難しい場合があります。また、建物の構造上の制約があり、希望通りの間取り変更ができないこともあります。
リノベーションのメリットは、自分の理想の住まいを実現できることです。間取りを大幅に変更したり、内装を自由にデザインしたりすることで、家の機能性やデザインを向上させることができます。また、築年数が経った中古住宅でも、リノベーションを行うことで新築同様の快適な住まいに生まれ変わらせることが可能です。
さらに、リノベーションでは断熱性能や耐震性能の向上を目的とした工事を行うこともできるため、長く快適に住み続けられる家をつくることができます。
一方でリノベーションは工期が長く、費用がかかるというデメリットがあります。大規模な間取り変更や設備の入れ替えが伴う場合、数カ月単位での工事が必要になることもあります。また、施工中は生活に支障が出ることもあり、仮住まいが必要になるケースもあります。
リフォームとリノベーションの費用相場には大きな違いがあります。
リフォームの費用は、施工する範囲や設備のグレードによりますが、一般的には数十万円から数百万円程度です。たとえば、キッチンや浴室の交換は100万円前後、壁紙やフローリングの張り替えは数十万円程度で行うことができます。部分的な工事で済むため、比較的コストを抑えやすいのが特徴です。
一方リノベーションの費用は、工事の内容や建物の状態によって異なりますが、フルリノベーションの場合500万円から1,500万円程度が相場となります。特に間取り変更を伴う工事や耐震補強、断熱改修などを行う場合は費用が高額になりやすいです。マンションのリノベーションでは専有部分のみが対象となるため比較的コストを抑えられますが、それでも500万円以上かかるケースが多いです。
リフォームは、築年数が比較的新しい家に住んでいて、経年劣化した部分だけを改善したい方に向いています。また、短期間で施工を完了させたい方や、住みながら工事を進めたい方にも適しています。
リノベーションは、家全体を自分好みにつくり変えたい方、築年数が古い中古住宅を購入して新築同様にしたい方におすすめです。また、断熱性や耐震性を向上させたい方にも向いています。ただし、工期や費用の面で余裕を持って計画することが重要です。
(まとめ)
リフォームとリノベーションの違いを理解し、自分に合った選択をすることが大切です。リフォームは部分的な修繕や設備交換に適しており、比較的低コストで短期間の施工が可能です。一方、リノベーションは大規模な間取り変更や機能向上を目的とした工事で、費用や工期はかかるものの、自分の理想の住まいを実現できる点が魅力です。
どちらを選ぶか迷った場合は、専門のリフォーム・リノベーション会社に相談し、建物の状態や予算に応じた最適なプランを提案してもらうのがおすすめです。理想の住まいを実現するために、しっかりと計画を立てて快適な暮らしを手に入れましょう。
お客様とのつながりを大切にしたい。シンワクライムのことをもっと知ってほしい。
そんな思いから2005年より年4回発行しています。
社長のバイク旅や陶芸日記、スタッフの日常、施工事例など盛り沢山にギュッと詰まった新聞です。
いただいたご相談には親切・丁寧にアドバイス差し上げます。
些細な事でもどうぞお気軽にお申し付けくださいませ。